■ ヴァルドルフ国境前線 編 ページ27
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今回、WRが戦争をふっかけた国はヴァルドルフという隣国のそのまた隣国。土地は広く人口も多い国なのだが、内戦を繰り返しており、現在は資源が枯渇。土地が広く人口も多いとなれば、WRが見逃すわけもなく、吸収するならば今が絶好の機会だと息巻いているというワケだ。
「よく来たな面汚し共、俺はこの第3歩兵特攻部隊の曹長を務めているラガだ！ ラガ曹長と呼べ。今前線では本格的な戦いは始まっていないが互いに臨戦態勢ではある状況。お前らみたいなゴミを連れて戦うなんて本当は考えたくもないんだが味方の弾除けぐらいにはなるだろう、役に立って死ね。ここでは俺の命令は絶対だ。もし命令を拒否したり、敵前逃亡をしようものなら撃ち殺す」
ドゴ、と音を立てて自分とコネシマの身体が地面に叩きつけられる。返事もまだしていないというのに手が早い。返事は！と大きく怒鳴られ、私とコネシマは目を見合せて「「い、イエッサー！」」と慌てて声を上げる。
初めての上司はパワハラ暴力男だなんて散々だ。ラガ曹長は私たちの返事を聞いて、満足そうに鼻で笑うとつかつかと神経質そうな足音を立ててその場を立ち去った。
簡易テントの中には第1〜第3までの歩兵特攻隊がいるが、どうもみんな焦燥しきった顔をしていて、まともに会話できそうにもなかった。
「……首が痛い」
「俺も肩やったわクソ」
はあ、と2人で憂鬱げなため息をつく。なんて幸先が悪いだろう。それからふと脳裏に浮かんだ人物にエリザは思いを馳せる。
「はやくゾムに会いたいな」
「なんや好きなんか」
からかいまじりのコネシマの言葉に分かりやすく顔を歪める。
「やめてよ、あんな悪魔」
「ほな俺か」
「やめてよ、君みたいなソシオパス」
「誰がソシオパスや」
んべ、と舌を出して挑発するエリザにコネシマははっと笑って肩を組んだ。
「もう明日にはここら一帯は鉛の嵐や、気張ってこうな。もしお前が呆気なく死んだりしたらお前の頭、サッカーボールみたいに蹴り飛ばして唾吐くからな」
簡単に死んだら許さない、そう遠回しに言いたげに肩に置いた手をぎゅ、と強く握るコネシマにただエリザははいはいと頷き
「じゃあコネシマが死んだら犬の餌にして笑い飛ばしてあげる」
と笑い返して見せた。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
