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装填、発射、装填、発射。
「死んだ仲間の弾は集めるだけ集めた！ 絶対帰るぞ、エリザ！」
「わかってる！！」
薬が切れた仲間が胃液を吐いて、痛みに悶えのたうち回ろうと、発狂して単身で突っ込んでいく奴がいようと、何がなんでもこの塹壕は守り抜かねば自分たちの命はないと撃ち続ける。
エリザは特に銃の扱いが同期2人よりも苦手だった。銃口を敵に定めるのは早いがその反動を押さえるのはどうにも苦手で、細身なせいか反動で肩をやってしまったりと、今もまさに苦虫を噛み潰したような顔をしながらもまた装填し、発射する。
「
「薬がようやく抜け切ったの、ヤク中。……？ 何それ、専用のスナイパーライフル？」
もう何時間、撃ち続けたか分からない。仲間たちの弾薬を掻き集めて、撃てるだけ撃ってはいるが敵は一向に減りそうもない。
そんな中でヤク中だとエリザが罵った男が突然、エリザの背後に立ってその腰を掴んで銃の扱いを教えた。
その後すぐに専用のスナイパーライフルのようなものを構えると男は本領を発揮した。薬が抜け切れてはおらず、その手は震えているがその腕は確かで確実に1人2人と圧倒的なスピードで敵を殺していく。それらを見る限り、男がただ者ではないことは明らかだった。
「ン、惚れた？ これでも僕、戦場で3年は狙撃手やっとるから」
「───はあッ！？ なんで前線にいるわけ！？」
爆発の横で髪を抑えながら、エリザは素っ頓狂な声を上げた。狙撃手が前線で薬キメて凸るなんて聞いたこともない。イカれてしまったのかとその服を掴みあげてしまいたいぐらいにはエリザはその目を見開いている。
「いやあ、元々この隊に所属するはずやった奴との賭けに負けてもうてさ」
タハーッと笑う男はどうしようもないクズなのがはっきりと分かってしまう。横でコネシマが愉しそうに笑っている。ああそうだ、コネシマはこういう頭のおかしい奴が大好きなのだ。
「僕の
「この少人数でここを守りきったのは君とそこの男の功績、胸張って生きて帰ろ」
3年も戦場に居ただけあって、男の横顔はしっかりと前を見据えていた。
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臓臓臓(プロフ) - 早桃さん» コメントありがとうございます！ゆっくりではありますがまちまちと更新していきますのでこれからも何卒よろしくお願いします！ (5月8日 5時) (
レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めちゃくちゃ好きな作品だ！作品の雰囲気とか作者さんの物語の描き方とかもう全てが好きです💖これからも無理せず更新頑張ってください！応援しています📣次の更新楽しみ！ (5月4日 9時) (レス) @page48 id: a1ce5d49cc (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます！！ 構想してたものをようやく見せることができて嬉しいです！のんびり更新ではありますが何卒ご愛読頂けますよう頑張って参ります〜！ (5月4日 1時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 最新話読みました...タイトル？回収最高です！手叩いて喜んじゃいました！本当に文章で魅せるのがお上手すぎてびっくりしちゃいました。更新楽しみにしてます！ (5月3日 22時) (レス) id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 無案のむあんさん» 嬉しいですー！！！意識してるところをたくさん褒められるの嬉しいです！これからも何卒ご愛読お願いします！ (5月2日 2時) (レス) id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2024年1月5日 8時
