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prologue 2 ページ19

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「おい、ここの周辺にある民家に火を放て。」

「この国を壊滅状態にさせるのが指令だ、早くしろ。」




拒否する権利もなく、差し出される無数の手榴弾。

それは、まだ俺が今の住む国ではなく故郷の兵士として

10代という幼いながら、戦場へ立っていた時だった。




__何故だろうか、自身の手が震えだす。



今…この手にある榴弾を投げれば

この民家が建ち並ぶ集落が火の海となり、

沢山の人々が…もしかしたら彼女が…





「……………。」

「早くしろッッ!!」





自分は、その言葉を聞き恐怖心を押し殺し

安全ピンを引き抜き、家屋へと投げ込む。



自分が躊躇うには、理由がある…

この家々の建ち並ぶ周辺に自分は、

1度だけだが、来た事があるからだ。






『…猫を助ける時、ヒーローみたいでとってもカッコ良かった…』

「ヒーロー?…そ、そんなこと初めて言われたわ!」





この場所で出会った"彼女"は、

無事に避難をしているのだろうか?


家族と一緒に、無事に安全な所へ

避難が出来ているのだろうか、と。





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自分は、上官の目を盗んでは

彼女と出会った家々の中へと足を進める中





『………っ!!?!…痛いッ!!』

『……ッッ〜〜〜…あ"ぁぁぁッ!!!!』





それは確かに、炎に包まれる民家の中から

聞こえて来た叫び声であった。



自分は、閉ざされている玄関の扉を

蹴り飛ばし、炎の中へと身体を進める。




そこには、遠くに見える1人の少女の姿。

間違いない、その場にいたのは"彼女"の姿であった。





「……っ、……手ぇ伸ばせるかッ!?」





自分の声を聞き、目を押さえる彼女が必死に伸ばす手を

確かに自分は掴み…直ぐに彼女を抱えては窓を突き破り

直ぐに安全な場所へと、避難をする。





「……ゾムッ!!何してるんだ、お前まで焼け死んでしまうだろ!!持ち場へ戻れ!!」

「………っ!!」




遠くから聞こえてくる自分を呼ぶ声…

このまま見つかれば、"彼女"は確実に上官に殺される。

考える時間も猶予もない中…





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俺は、ただ逃げると言う選択をとった

誰も自分達を追わなくなるまで、1人走り続けた。



後の…俺の"腕"となる、彼女を…

Aを抱え、戦場地を駆け抜けたのが全ての始まりだ。






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HiNaTa/ひなた - あれ?目からバブルのたきが〜))…うわーンあ一わ一んうえ−ん (3月31日 8時) (レス) @page44 id: 46cf81a59e (このIDを非表示/違反報告)
さくさく日記(プロフ) - 初めましてさくさく日記と申します。完結おめでとうございます。今日こちらの作品を見つけまして最後まで通しで閲覧させて頂きました。物語の構成もですがそれぞれの人物の心理描写や流れがとても素敵で泣いてしまいました。本当に素敵な作品をありがとうございました。 (3月21日 22時) (レス) @page44 id: fce70f8179 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - 号泣してしまいました😭素敵すぎます、!! (3月17日 22時) (レス) @page44 id: 0a871c975d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riyana | 作成日時:2024年2月29日 19時

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