【d!】画面越しの愛してる【短編集】 (ページ16)

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＊ページ16

※いつもより意味不明、無理矢理感注意

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『… … 今、ショッピ隊長のこと、貶しましたよね？』

「事実やろ… ッッ！？！？」

「…！？」

＿＿刹那、辺りに広がる殺気。肌から伝わるピリピリとした殺気に、俺さえもが危機を覚えた。

「ッ、がアッ！？」

『ねえ、ねえ、どうしてですか？どうして貶したんですか？あの人ほど素晴らしい人はいないというのに？あなたが貶していい人ではないんですよ？分かっていますか？ねえ？ねえ？答えてくださいよ。アンタ耳腐ってるんですか？』

それは一瞬の事。小柄なAが倍もある大男を蹴り飛ばし、殴り飛ばし、手当たり次第にぶっ飛ばした。

俺を馬鹿にした男に掴みかかり、馬乗りになって殴り続ける。

『…きたな。付いちゃった。』

拳や服に付いた男の鼻血を振り払う。一旦冷静になって影に隠れている俺の気配を感じたのか、すぐにパッと表情が明るくなった。

『あっ、ショッピ隊長！ごめんなさい、気づけなくて… ショッピ隊長のことをこいつらに馬鹿にされてしまって、それで、止まれなくて…』

恋する乙女のように、てれてれと頬を染めながら男達を見るA。

夕焼けのせいか、もしくは興奮して頬が赤くなっていたのか、もしくは血が頬まで飛んでいたのか分からないが、いつもよりAが赤く見えた。

さながらそれは最近辺りに咲いている彼岸花のよう。…そういえば、他の花と違って彼岸花に匂いは無かったんやっけ。

匂いの無い彼岸花の球根には毒がある。そしてその毒を摂取しすぎると、死に至るらしい。

崇拝とも読める思慕を前にして、普通は怖がるんやろが…

「フーン、ようやったやん。俺が処理する手間が省けたわ。偉いな」

Aという人物を見直して、純粋なその想いをそばに置いておいてやろうと思っていた。

【感心(かんしん)】

・心に深く感ずること。物事に感服して、ほめるべきだと思うこと。