【2j3j】配信切り忘れてる？……まじ⁇

115［やっと予定が合った］ ページ25

葛葉「…………」

『………』


長い沈黙。


葛葉「…流石に視線うぜぇー」

『おっとぉ、ここでいきなりの暴言きましたか』


周りの目線に段々イラついてくるだろうなーって予想はしてたけど、ドストレートな暴言きたな
変にナンパとか来てないところ見ると、一応私が彼女って認識されてんのかな、ウケる
実際はただの仕事仲間なのにねー…


葛葉「いや、好意の視線は別に無視すればいいけど……なんか、嫌な視線がお前に向かってるの嫌だわ」


………え⁇


『は？』

葛葉「ン？」


なんなんだこの紳士野郎
葛葉だよね？うん、葛葉だ……え⁇


『私の知ってる葛葉はこんなイケメンお兄さんじゃない…』

葛葉「はぁ？…うっわぁ、人の好意をなんだと思ってんだよホントォ〜」

『いや、いつもと天と地の差レベルでの優しさきたから…お前そういうことできたんだな、先輩感動』

葛葉「うるせーwww」

『…ま、早めに移動しちゃわない？
　ずっとここいたら話しかけられる可能性あるかもだし』

葛葉「はいよー」

『よっしゃ行こ』


あれ、なんか握られた感覚するんだけど。なんか冷たい
あ、これ葛葉の手か……冷えなお前…

……………え⁇


葛葉「うわ手あったけっ…ほら行くぞ」

『…え、ああ……うん…』


私の手を再度握り、それを満足そうに眺めた葛葉は鼻歌を歌いながら駅へと向かい始めた。手を握られているから、必然的に私も引っ張られながらだけど駅へ向かうことになる。クソっ、お前が足長いせいでリーチえぐいんだって…こっち小走りなってるの気付けおい

……いや待て、そうじゃないそうじゃない。それどころじゃないんだよこっちは


『…………え、どした⁇』

葛葉「…何が」

『あのー、お手を……』

葛葉「ン？……あー、別にいいっしょ、繋いでても」

『あー、ハイ、まあいいんですけどね、ウン』


……別にいいっしょのノリの手の繋ぎ方じゃないんですよコレーーー！！！
あの、お客様‼︎お客様、今恋人繋ぎという手の繋ぎ方をしていることにお気づきでしょうか‼︎

もしかして恋人繋ぎという概念すら知らない純情ボーイの可能性


葛葉「こっちの繋ぎ方の方が解けにくいだろうし、付き合ってる仲に見えてもそれはそれで都合いいだろ」


…うん、無いわ。全然これが恋人繋ぎだって知ってたわ。
まあそりゃそうか、コイツ小5男子みたいだし、そりゃ知ってるよな

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