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半ば諦め状態だった俺。
ただ何も出来ずに終わらせるのも如何なものかとも思っている。

気持ちがバレないようにと何も出来ずにいたが、難しいことを考えずにベタにアピールしてみようかと作戦を練った。



作戦その1、好きなスイーツを渡す。

「あの、神ちゃん。これ好き?何か、ここのシュークリームが美味しいって聞いて。いる?」

「好きやけど……急にどうしたん?ありがとう……?」



作戦その2、好きなものの話題を提供する。

「あ、あの、神ちゃん。最近、猫どう?家の。」

「え、元気やけど……最近よくそれ聞いてくるけどしげってそんな猫好きやった?」



作戦その3、褒める。

「今日もあれやな。服めっちゃオシャレやな。その、可愛いなって。」

「……しげの私服と全然ちゃうけどこういうの好きなん?」











「あかん!全然効いてへん!」

「そらそやろ。お前めっちゃ不自然やで。キモいまであるで。」

「何やねん。モテへんのに言うてくんなや唇のくせに。」

「だからモテてんねん、何回も言わすな。ほんで唇のくせにって雑やねん悪口が。」




実践して数週間。結果、撃沈。
二人きりの楽屋にて淳太からの辛辣な一言が響く。



「……なぁ。どうしたら良いと思う?」

「さぁな、お前曰く俺全然モテへんみたいやし?」

「ごめんって!謝るから!お願い!神ちゃん攻略手伝って!」

「しゃあないなぁ。俺に感謝せえよ。」



最年長はやはり優しい。
一生ついていきます、と頭を下げる。

今日は午後から朝の情報番組の収録がある。
そろそろメンバーが集まってくる頃だろう。
お願いします淳太様。良いパスを俺にください。




「おはよう。」

「あ、神ちゃん。おはよう。」



そうこうするうちに、俺の(正式には俺のではないが)天使が登場。
あぁ、今日も可愛い。少し眠そうな顔も愛おしい。



「あ、そうや。神ちゃんここ行きたいって言うてたよな?」



淳太が飲食店のホームページらしき画面を表示した携帯を彼に見せる。



「あ!そやねん。ここめっちゃ気になっててさぁ。」

「俺もここ気になってんねん。行かへん?」

「行きたい!いつ行く?」



おい唇、何抜け駆けしようとしてんねん。
そう思っていた矢先、俺も行くって言え!と、メッセージが携帯に届く。
神様、仏様、淳太様。



「……それ俺も行っていい?」

「しげも?ええよ、3人で行く?」



神ちゃんからの許しを得た。
どうやらこの部屋には神様が二人いるらしい。

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かみ(プロフ) - 蒼乃碧さん» はじめまして!コメントありがとうございます^^ 初投稿なのでグダグダかもしれませんが、お時間があるときにでもまた読みに来てくださいね! (3月30日 21時) (レス) id: 39c448f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 初めまして!かみしげでシゲがこんなに可愛いの好きです!続き楽しみにしてます^_^ (3月29日 15時) (レス) @page3 id: d378d34ad2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かみ | 作成日時:2024年3月29日 8時

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