夢の中-1 ページ8
！やや注意！
ー
入学式を終えた日、私は昔の夢を見た。
小さい頃、近所に住んでいたショッピくんという男の子がいた。同じ地域に子供はあと何人かいたと思うけど、1番仲が良かったのは、同い年で家が1番近いショッピくんだった。ショッピくんは悪戯好きなある意味典型的な悪魔で、私をよく揶揄って遊んでいた。それでも、他の子供よりも賢い彼は私の憧れで、後ろをついて回るのが好きだった。
ある日、近所の子供達全員で隠れんぼをしていた時のこと。森の中を、数を数える大きな声がこだまするのを聞きながら、私はショッピくんの後を追った。
「何でいつも俺の真似っこするん、別のとこ隠れてや」
前を飛んでいたショッピくんが振り向くと、少し眉を顰める。
『だって、ショッピくんが1番隠れるの上手いし、ショッピくんと隠れたら絶対見つからないもん』
「Aちゃんが来たら俺が見つかるかもしれんやんか」
『でも⋯⋯1人で隠れるのつまんない』
分かりやすくしょんぼりとした顔をしていたのだろう、ショッピくんはふぅ、と呆れたような息を吐くと、「しゃあないな、今日だけやで」と言って前を向いた。毎回そう言っているが、一緒に隠れるのを拒まれたことはこれまで一度も無かった。
『やった、ありがとう！』
「しーっ、あんまり大きい声出すな。⋯⋯そうやな、じゃあここに隠れるで」
そう言ってショッピくんは、葉が生い茂る木の枝に腰を下ろす。頑丈そうな立派な枝は、子供2人の体重を優に支えてくれるだろう。私は頷いて、ショッピくんの隣に腰を下ろそうとした。しかし、上手くバランスが取れず、そのままつるりと滑ってしまったのだ。わぁっ、と間抜けな声を上げ、私はそのまま真っ逆さまに落ちた。細かい枝と、下にあった茂みの葉が全身に細かい傷を入れ、身体中にチリチリとした痛みを感じながら、地面に身体が衝突する。
「Aちゃんっ！」
ショッピくんはすぐに木から降りてきた。
「Aちゃん、なぁ、大丈夫？」
彼はこちらに駆け寄りながら、焦ったように声をかけてくる。
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いらお(プロフ) - お皿さん» ありがとうございます、はてなマークに笑っちゃいました（笑）応援とても嬉しいです、頑張ります！ (2023年3月2日 7時) (
レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - りうっこさん» 返信遅れて申し訳ありません。ありがとうございます、ストライク取れて光栄です！ゆっくりにはなるかと思いますが、更新した際にはぜひチェックしてやってください…！ (2023年3月2日 7時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
お皿(プロフ) - 陰から応援してる者です...もう、本当に大好きです...ありがとうございます（泣）（？）これからも陰ながら応援させていただきます。頑張ってください!! (2023年3月1日 22時) (レス) @page27 id: 5bd738696b (このIDを非表示/違反報告)
りうっこ - ぶっ刺さりました。ドストライクです… 割と久しぶりの感覚かもです！更新めちゃくちゃ楽しみにしてるので、頑張ってください！！ (2023年2月3日 9時) (レス) @page26 id: 182708b139 (このIDを非表示/違反報告)
いらお(プロフ) - 明日花さん» コメントありがとうございます、すごい嬉しいです！拙い作品ではありますが、明日花さんの性癖に刺さったのでしたら光栄に思います。ゆったり更新してまいりますので、気が向いた時にでもまた本作品を読んでいただければ幸いです！ (2023年1月6日 22時) (レス) id: 6c40816166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いらお | 作成日時：2022年12月28日 16時
