67.確定ヤバい奴 ページ25
知り合ってからまだ数十分しか経ってへんけど、結構仲良くなれた気がする。
種族を聞かれて人間だって答えたら｢ぽくね〜w｣って言われて無性に腹が立ったり。
｢ホントは秘密なんだけど｣と言われて実はさっきの学校の生徒とは全くの赤の他人だということを教えてくれたり。
これまた｢内緒だよ｣と言われて実は変身してるだけで子供では無いことを教えてくれたり。
これまた｢本当に特別だよ｣と言われて他国からお忍びで来たのだと｢ま、待っておかしいおかしい！｣
｢何が？｣
｢後半3つ！！嘘やろ！？｣
｢ホントだって。俺未だにら民国の王様やってるし｣
｢情報増えた……｣
ちょっと聞き捨てならない言葉が多すぎる。
王様は絶対嘘やから置いといて、生徒やなくてそもそも子供でもないってどゆこと？てか待って変身？？
ありえない、と思いつつもソレが通用しないのが他種族。さて、俺はどうすればいいだろう。
｢とりあえず警察に…｣｢いやちょっと待てい｣
｢あッスマホないんやった…｣｢うぇいバカが〜｣
｢え、俺拉致られた？｣｢いやそんなわけ｣
いや拉致やろ。誘拐。人さらい。どう考えても不審者やん。
よく考えたらわざわざ俺と2人きりになるのもおかしいし、何ならコイツ昨夜のヤバい幽霊では？？
たかが地元の中学校一足が速い程度の人間が人外から逃げ切れるだろうか…などと考えていると、そんな俺の様子を見ていたらっだぁさんが退屈そうに口を開いた。
｢あのさ〜ゾムぅ？流石にボケ長くね？｣
｢え？｣
｢つまりあれだろ、生き返ったんでしょ？マジで久しぶりだよね。てか演技上手すぎ〜｣
でも俺の目は騙せないぞ！ガハ！！などと意味不明な発言を連発するらっだぁ(この際呼び捨て)。
｢ははは、は……え、ゾム？それはどういう目？｣
うん、手に負えへん。逃げよう。
そう思った俺は、すぐさま水族館の順路と反対方向に駆け出した。
｢え！？ちょ、なんで…って速っ！？｣
バックヤードに大先生達戻ってきてますように。
妙に冴えた頭でそう思いながら、俺は全速力で来た道を戻った。
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ハイド - 楽しく読ませていただきました！続き楽しみにしています！ (4月29日 8時) (
レス) @page30 id: 7c83359ee3 (このIDを非表示/違反報告)
カキ - マジあざす (2022年8月28日 11時) (レス) id: d29a1ef807 (このIDを非表示/違反報告)
れーれーれー - いつも読まさせていただいています！面白いので頑張ってください！……あと、お/り/ふ/ら立ってますよ！(ﾎﾞｿｯ) (2022年8月27日 17時) (レス) id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カキ x他1人 | 作成日時：2022年8月27日 16時
