69.青鬼ごっこHard ページ27
｢ぎゃあああああ！！なんでバレた！？！？｣
｢俺は耳が良いんだよォ〜！！｣
大人の姿に戻ったらっだぁはさっきよりもはるかに速かった。ということでただいま絶賛鬼ごっこ中である。
ぶっちゃけ水族館で繰り広げることやない気がするがけど、捕まったら何されるか分からんから逃げるしかない。
｢鬼ごっこ中にコ○コーラ飲んで休憩たぁ見くびられたもんやのぅゾムぅ！！｣
｢コカコー○ちゃうわ○ァンタやし！！｣
｢うっせー待てやゴルェィ！！｣
大人気なっ！相手子供やぞ。
てかアイツさっき自分のこと青鬼って言ったよな？青鬼は流石に人間の俺でも知ってるけど…
世界中で数える程しか存在が確認されていない｢青鬼｣。鬼族では一二を争う程の最強格で、日本発祥のホラゲーに出てくる敵キャラのモデルとして物凄く有名な珍しい種族なのだが……
｢(青鬼って、人間食べるんやっけ)｣
終わった。あー死にたい。じゃあなんで走っとんねん。
結論：とにかく逃げる。
｢来んなああああ！！｣
｢だからなんで逃げんの！！？｣
─────
青鬼であれ何であれ、アイツから逃げるにはあの手しかない。
距離を詰めて放してを繰り返し、なんとか水族館の外へ出た。
｢はぁ…ッ、お前ッ往生際が悪いぞーッ！！｣
もうちょっとで追いつかれる…でもあと少し。
あと少しで逃げ切れる筈や……
｢絶対逃げたるからな……！｣
ついに防波堤に身を乗り出した俺は、次の瞬間。
ザッパーーーン！！！！
｢は、おい！？｣
凄まじい水飛沫を上げて、海へ飛び込んだ。
海が苦手って言ってたし、多分来れへんやろ。
｢(てか、深っ…！？)｣
あ、やべ。必死すぎて息吸い込むの忘れてた。
アホすぎやろ俺…と逆に笑いが込み上げてくる。
浮き上がりたいという願望に反し、体が動かない。体力を消耗しすぎたようだ。
｢……ーー！大丈…かー！？｣
空気が吸えず、助けも求められない。
寒い。苦しい。なんで俺いつもこんな目に合わなあかんの？
辛うじて口に含んでいた空気を吐き切り、俺の体は徐々に沈んでいった。
｢クッソ…っ！｣
ザッパーーン！！
近くで水飛沫が上がる。
次の瞬間、俺は誰かに強く抱き締められていた。
体温が伝わって、暖かい……
｢(たすかっ…………！！？)｣ゴボゴボッ
｢ゾムさんもしかして泳げない？｣
いやなんで
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ハイド - 楽しく読ませていただきました！続き楽しみにしています！ (4月29日 8時) (
レス) @page30 id: 7c83359ee3 (このIDを非表示/違反報告)
カキ - マジあざす (2022年8月28日 11時) (レス) id: d29a1ef807 (このIDを非表示/違反報告)
れーれーれー - いつも読まさせていただいています！面白いので頑張ってください！……あと、お/り/ふ/ら立ってますよ！(ﾎﾞｿｯ) (2022年8月27日 17時) (レス) id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カキ x他1人 | 作成日時：2022年8月27日 16時
