46.パッとしないメンバー ページ4
流石に二学期にもなるとクラスメイト達も俺の反応に慣れたのか誰も話しかけてくる奴はいない。
とはいえ俺も余り物として目立つのは死ぬ程嫌やから今話しかけてきてほしかった。何でこういつも空回りしてまうんやろ。
「いっそあんた1人で1班ってのは？」
ショッピくんがそんなことを囁いてくる。アホか通るわけないやんそんな要望。
「そ、颯真くん……」
冷や汗だらだらで立ち尽くしていると、後ろから声をかけられた。
恐る恐る振り向く。すると、そこにはパッとしない顔をした数人の生徒達が。
放課に教室の隅の方で何か喋っているのをよく見かける、そんな奴らばかりだった。
要するに俺と同類、いわゆる陰キャ仲間やな。
案の定ゴニョゴニョと小さい声で喋るそのグループ代表の男の言い分を要約すると、｢班に入りませんか｣と言いたいらしい。
「頼む。ホンマに、よろしく頼む」
自分より自信の無いやつに臆する必要はない。俺はすぐに彼の両肩を掴み、切実な眼差しを送った。
「班、スムーズに決まったね。じゃあ今度は宿に泊まる班を決めるけど……」
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────
「良かったっすねゾムさん、無事に班決まって」
帰り道、隣のブロック塀の上を歩くショッピくんと今日の出来事を振り返る。
俺と一緒の班になった奴らは凄く嬉しそうにしていて、なんだか安心した。でもその後クラス中から質問攻めにあってたけど。
「大変やなぁ、あのハイエナ共を相手にすんのは」
「元凶……」
うん？よく聞こえへんかったな。
あ、そういえば。
「ウィラスティア共和国ってどんな国なん？」
「今更っすか！？」
先生の口から聞く前に大先生からの手紙によってバラされてしまった修学旅行の行先。
夏休みに一度行ったことがあったが、あれは
ましてやずっと海の中で過ごしとったから肝心の地上について何も知らへんし。俺マジであそこで何してきたんかな？
「海から空港までの車内ずっと寝ててん。やから何も分からん」
「あー…そうでしたっけ」
教えてや、という意味を込めて目線を送る。暫くすると彼の頭の中で思考の整理がついたのか、説明を始めてくれた。
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ハイド - 楽しく読ませていただきました！続き楽しみにしています！ (4月29日 8時) (
レス) @page30 id: 7c83359ee3 (このIDを非表示/違反報告)
カキ - マジあざす (2022年8月28日 11時) (レス) id: d29a1ef807 (このIDを非表示/違反報告)
れーれーれー - いつも読まさせていただいています！面白いので頑張ってください！……あと、お/り/ふ/ら立ってますよ！(ﾎﾞｿｯ) (2022年8月27日 17時) (レス) id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カキ x他1人 | 作成日時：2022年8月27日 16時
