47.ノンデリ ページ5
ウィラスティア共和国、通称我々国。ショッピくん達国民の間では長いからそう呼ばれるらしい。
いろんな種族が共存している上に人間は全人口の1割にも満たず、見かけるほとんどの人型はスキンか観光目的の外国人なのだとか。
「スキンはそこの方らと近隣の多種族国家で協力して作ったんすよ」
へー、スキンを。やっぱりどんだけ強くても、ショッピくんみたいに四足歩行やと生活しにくいよなあ。
「それならドラゴンとかもおんの？」
「え？あー…そりゃおりますよ」
マジか、絶対見たい。というか異種族がのびのびと暮らせる場所なんやから、本でしか見ないような妖精とか小人とか普通におるんやろな。
それと我々国は世界屈指の観光地でもあるのだと言う。
国を統治している王様だか総統だかのいる城を中心に高層ビルや娯楽施設などが立ち並ぶ都心、俺が前に行った水中都市、川、草原、森などの大自然やら色々。
「中でも凄いのは、世界樹っすね」
「あ、それ。めっちゃ気になっとったやつ」
もらったパンフレットにも載っとったでっっっかい木。正直厨二心がくすぐられた。
世界樹ってRPGでしか聞いたことないし、現実にあるのならぜひともこの目で見てみたい。
「ホンマにおすすめっすよ。実際綺麗やし、色んな意味で驚くこと間違いなしっすから」
他にもこの国の歴史があーだこーだとか、俺達が家に着くまでショッピくんは話を止めなかった。
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────
「こんなに早く母国帰れてええな、ショッピくん」
夜。風呂から上がり、ショッピくんに交代を促す為リビングへ行く。
なんか湯船に浸かってたら人魚の時の自分をちょっと思い出した。あれもそこそこ楽しかったな。
彼はスキンを使って人間の姿になり、ソファから立ち上がった。スキンを手に入れてからはコイツの体を洗わずに済むようになったから、手間が省ける。
「同僚さんら喜ぶんちゃう？」
「あの人らそんな心配してへんでしょ」
素っ気なくそれだけ言うと、彼はリビングを出ていった。薄情やなぁ。
暫く経った後、脱衣所からドタバタと音が聞こえてくる。
そしてまだ着替えてもいないショッピくんが再びリビングに顔を出した。
しかめっ面で鼻を押さえている。
「なんか風呂場臭いんすけど？」
「は？？」
いきなり失礼な……無視しよ。
俺は気にせずテレビのチャンネルを変えた。
「なんか魚臭いっていうか、ヌメってる……って聞いてます！？」
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ハイド - 楽しく読ませていただきました！続き楽しみにしています！ (4月29日 8時) (
レス) @page30 id: 7c83359ee3 (このIDを非表示/違反報告)
カキ - マジあざす (2022年8月28日 11時) (レス) id: d29a1ef807 (このIDを非表示/違反報告)
れーれーれー - いつも読まさせていただいています！面白いので頑張ってください！……あと、お/り/ふ/ら立ってますよ！(ﾎﾞｿｯ) (2022年8月27日 17時) (レス) id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カキ x他1人 | 作成日時：2022年8月27日 16時
