51.いかついオマケ ページ9
広場への移動中に後ろからついてきたショッピくんをこっそりと拾い上げる。
あまりにも遅いから自分で来たとすねられた。忘れとった…と言うと怒られそうなので、入国審査に手間取ったとごまかしておいた。
到着した広場の中央には、何やら前衛的なオブジェが建てられていた。皆はフラミンゴ言うとるけど、俺的にはどうも豚にしか見えへん。
「やっぱあんたには豚に見えるんすね」
「んん。あの尻尾のカール感が芸術点高いわ」
「…」
いや黙んなや。
そうツッコむ直前に先生が皆を静かにさせたので、俺も大人しく会話を辞めた。
全員が静まり前を向いたところで、街探索の説明が始まった。
探索と言っても内容は観光そのもので、しおり内の地図を見ながらこの街の中を歩き回るというもの。
「3時間後、ここブタミンゴ国立公園に今の並び方で集合するように。生活班以外で行動してもいいけど、あまり1人にはならないでね」
ブタミンゴって結局どっちやねん。
班が解散OKなら、俺はショッピくんと行動しようかな。たまたま旅行先で鉢合わせた知り合いの人ってことにしよう。
そして最後にしおりの後ろの方にあったスタンプシートの説明をされた。
何やらこの国が修学旅行生限定で気まぐれに開催しているイベントの一貫で、先生曰く全部埋める必要はないのだとか。
なぜならスタンプを押す条件がかなり鬼畜らしく、今までにコンプリートした奴は1人も……って難易度高すぎやろ。
空欄は全部で14個、期間は出国まで。豪華商品目指して頑張ろう！と書いてある。無茶言うなや。
「あの…先生、何かこれ1個押されてないですか？？」
生徒の1人が口を挟む。
すると周りからもざわざわとそれに賛同する声が聞こえてきた。
言われてみれば、ちょっと見にくいけどうっすい桃色のスタンプが押されている。漢字で堂々と「神」と書かれていてビックリした。
「あーそれね。俺が押しました！」
ここでいきなり登場したのは神木先生。なんであんたがスタンプ持ってんねん。
「なんか今回はチュートリアル的な感じで押しといてって言われて。まあ1個減ったしええやん！ね！」
そう言って先生は爽やかに笑う。たしかにポジティブ思考は大事…かも。
そんなこんなで、街探索はスタートした。
「よし、今回は全員出動だ。仕事は部下に任せとけ」
「あ！ショッピくんスタンプ持ってへん！！」
「そもそも俺達ゾムに会えるんかな…」
「大丈夫やろ、アイツ豪運やし」
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ハイド - 楽しく読ませていただきました！続き楽しみにしています！ (4月29日 8時) (
レス) @page30 id: 7c83359ee3 (このIDを非表示/違反報告)
カキ - マジあざす (2022年8月28日 11時) (レス) id: d29a1ef807 (このIDを非表示/違反報告)
れーれーれー - いつも読まさせていただいています！面白いので頑張ってください！……あと、お/り/ふ/ら立ってますよ！(ﾎﾞｿｯ) (2022年8月27日 17時) (レス) id: 1e793d26dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カキ x他1人 | 作成日時：2022年8月27日 16時
